TOKI ART SPACE
トキ・アートスペース

2025年トキ・アートスペース企画シリーズ
“inquire" Vol.5
ものの現れを問うことで、自ら根拠とする方法を見つける。一年を通して7人の個展。

坂内美和子
Miwako Sakauchi
 
洪水 シュメール神話より
 
2025年6月17日(火) - 6月29日(日)
12:00〜19:00 
日曜は17:00まで 
月曜休廊

  Artist's Comment


今回の個展のテーマは「洪水」。

世界各地で洪水が発生している。
強風と大雨で家屋や鉄橋が倒壊し、発生した洪水は人間や生きものを一瞬のうちに押し流してしまう。最近、この恐怖に満ちた情景をニュースでしばしば目にする。

この洪水は地球温暖化が原因。しかし、同じようなことが大昔にあったと言われている。旧約聖書のノアの箱船だ。この伝説は今から5000年前のメソポタミア文明が生んだシュメール神話がルーツだという。

シュメール神話には、神エンキが世を繁栄させるため、泥水(粘土)から人間を創ったという話がある。労働者として使役された人間はどんどん増えていった。それが神の怒りを招いた。
人類を滅ぼした洪水はもうひとりの神エンリルが引き起こした。エンキとエンリルは兄弟で、人間の扱いをめぐってよく対立していた。洪水を生き延びたのは巨船を作ったジウスドゥラとその家族で、これは旧約聖書のノアにあたる。

太古のメソポタミア文明では灌漑農業が発達したが、これは土壌の荒廃も招いたという。この環境破壊は遂には現代の気候危機を招いた。
神は人類の奢りを罰するために洪水を起こしたのだろうか。そもそも神とは一体何なのか。シュメール神話を初めとする洪水の話は、私たちに何を問いかけているのか。

この問いかけを強い危機感をもって受けとめたい










坂内美和子プロフィール

千葉県生まれ
2003 藍画廊にて個展(東京・京橋)、05
2005 「チバ・アートフラッシュ’05」に参加〔千葉市民ギャラリー・いなげ/千葉〕
2009 ギャラリー現にて個展〔東京・銀座〕、12、14
2010 第13回我孫子国際野外美術展に参加〔千葉・我孫子〕
2011 中之条ビエンナーレ2011に参加〔群馬・中之条〕
2013 「遊・桜ヶ丘 現在進行形野外展2013」に参加〔東京・多摩〕、14、17、18、21
2015 坂内美和子×小林恒夫展を開催〔SPC GALLERY/東京・日本橋〕
2018 「ドローイングの現在」に参加 〔ギャラリー湯山/新潟〕
   トキ・アートスペースにて個展〔東京・外苑前〕、22
2019 「一の字展」に参加 〔オリエアート・ギャラリー/東京・外苑前〕
2020 「増殖と破滅のはざまでーパンデミックに己をどう刻印するかー」」に参加〔ギャラリー湯山・新潟〕
   トキ・アートスペースにて企画シリーズ個展〔東京・外苑前〕
2021 「オリンピック終息宣言展2021」に参加〔セッションハウス/東京・神楽坂〕
   「我孫子アートな散歩市2021」に参加〔千葉・我孫子〕、23、24
2022 「美の精鋭たち 2022 vol.6 十花の毒」に参加〔宇フォーラム美術館/東京・国立〕
   「VISITED VOICE ーおとなう こえー」に参加〔ART TRACE GALLERY/東京・両国〕
2023 「第50回現代アーチストセンター展2023」に参加〔東京都美術館/東京・上野〕
2024 「アンフィニ展vol.10」に参加 〔こくみん共済coopホール スペース・ゼロ/東京・新宿〕

他、個展、グループ展多数

作家紹介文献
『ソトコト』2003 年12 月号「Escape Route」(木楽舎)
『千葉日報』2005年11月7日、17日(千葉日報社)
『LR Returns』16 号、2008 年「戦後日本を解体するクレオール美術」(つなぐNPO))
『月刊美術』2019年1月号『展覧会レビュー』(サンアート)

坂内美和子連絡先
miwasaka0712@gmail.com  
http://arts-am.com



 

トキ・アートスペース
A.M.12:00-P.M.19:00 (SUNDAY -P.M.17:00) 月曜休廊
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332
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