ここ4年ばかりの作品群を「ケモノタテモノ」と呼称している。 タテモノの方は建物だし、舘もの、立てものとか縦ものや、 盾ものや殺陣ものもあるか？ ケモノは獣で、毛もの？または気ものや怪もの、化もの？かもしれない。 タテモノは今、あたりまえに私たちの日常にある、近代的総体と そこでの規範意識に基づく事物や体系。 ケモノは前者の範疇から逸脱する、人智の及ばぬものごと。 直感とか無意識から、あるいはもっぱら気付きや出会いからもたらされるもの。 自分の日々生きての実感は「往きつ戻りつ」？「押しつ圧されつ」？ それらは時に大小や強い弱い、濃い薄いはあっても常に混在、遍在していて、 私たち人と、その営みを間断なく浸している。
ケモノタテモノ「フルヒハレルヒオシツオサレツ」 2022 ケモノタテモノ「噛奴等(カムヤツラ)/変異株」 2023~2024
プロフィール 1985 多摩美術大学大学院 美術研究科修了 個展 (2000年~) 2003 トキ・アートスペース (東京都渋谷区) SPCギャラリー (東京都中央区) 2009 気体分子ギャラリー / シンプレクサス (山梨県甲斐市) 2013~14 ソフトマシーン美術館 (香川県多度津町) 他 アーティスト・イン・レジデンスなど 1986,87 大谷地下美術展(栃木県宇都宮市) 1991 日本、ベルギー現代美術交流展(東京、ブリュッセル) 1995,98,2000 フランスでのアーティスト・イン・レジデンス (パリ、ブルターニュの塩田地帯) 2001 塩竈-ブルターニュ芸術交流プロジェクト(宮城県塩竈市) 2005.07 我孫子国際野外美術展(千葉県我孫子市) 2007,09 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟県十日町市) 2010~2023 藤沢今昔・まちなかアートめぐり(神奈川県藤沢市) 他
