今回、ほぼ20年ぶりの個展での発表です。働いたり、子育てをしたりしているうちにあっという間に時間が経ってしまいました。 その間、制作は細々と続けていましたが、没頭することはできず、脈絡のない堂々巡りであったことは否めません。正直、さっさとやめていたほうがどれほど楽だったろうかと思うこともありました。周囲では、一回りも二回りも若い人が売れていたり、同年代でも着実に活動して足元を固めている人達もいて、ルサンチマンが募ります。 それでもなぜ続けるのか？金にもならない事を？と、自他ともに問われることも間々あります。自分からの答えは「消費社会に対する個人の自己喪失を防ぎ、自分の存在を確認するため活動」、なのかもしれません。 大仰な言い方ではありますが、普段は結構楽しんで制作は続けています。
略歴
野津俊道 NODU Tosimichi 1971年 7月27日 東京都杉並区 生まれ 1996年 多摩美術大学彫刻科卒業 同年 青年海外協力隊参加 エル・サルヴァドル共和国に赴任 1999年 帰国 2001年 相模原市のシェアアトリエ クンストハウスに参加。現代ハイツギャラリーで初個展 2004年 ギャラリーSOLにて個展 その他グループ展に数回参加 2012年 以降相模原市のオープンスタジオ企画S.O.Sにクンストハウスメンバーとして参加 2022年 ギャラリーいちょうの木オープン企画 クンストハウスグループ展“Symbiosis 28”に参加 9月トキ・アートスペースにてグループ展「触覚」に参加 2023年 トキ・アートスペースにて個展（11/21〜26）
