TOKI ART SPACE
トキ・アートスペース A.M.12:00-P.M.7:00 (LAST DAY -P.M.5:00) 月曜休廊
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
TEL/FAX 03-3479-0332
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加山 隆 展
TAKASHI KAYAMA
 
TAKASHI KAYAMA EXHIBITION
 
2023年7月25日(火)- 7月30日(日)
12:00-19:00 (最終日17:00まで)

  Artist's Comment


 私の考えているものは、描かないことによって、描いたことになる。 描いたことによって余白になる。 図と地の交差する場所、交差することによるブレや両義性をを描いている。また、平面であって、平面ではないのもを、削りだすことによって作っている。また、自分の日常生活から湧き出るものを大切にするため、毎日描くことを続けている。描いては削る、そんな繰り返しの作業の痕跡が時間とともに蓄積され染みの深さに繋がっている。

 様々な場面で「現代美術は分からない」という声をよく耳にする。数年前、私自身も分からなくなってしまった。そのころの私は、色々なことが重なり、自分自身全く自信が持てなくなっていた。「私は何をやってるんだろう?」と、もがき苦しんでいた。
 そんなある時、描いていた絵から立ち上がってくる不思議な感覚と戯れ楽しんでいる自分がいた。それは今までの絵とは、全く違っていて、絵と呼んでいいものなのかすら分からない不思議なものだった。
 自分の意志よりも、他の何かが画面の奥から立ち上がっている感じだった。例えようもない不思議な感覚だった。それを大事にしようとすると、いつの間にか消えてしまう。しかし、しばらく描き続けているうちにまた現れる。出来上がったそれらの作品に励まされ自信を取り戻していった。塗っては削っての繰り返し、また、その感覚が消えては現れる繰り返しの中から私の作品が出来上がっている。
 現代美術、特に私の作品は理解するのではなく、寄り添うことで見えてくるものなのかもしれない。




[2023.6.7] acryl on panel 30.5×24cm


略歴

1963 長野県飯田市生まれ
1984 愛知県立芸術大学美術学部油絵科入学
1989 同卒業
1990~1993 ドイツ滞在
1991~1992 ドイツカッセル大学(GHK)自由芸術科
2007~2008 ホルベインスカラシップ奨学者

個展
1989.94.96 飯田市美術博物館市民ギャラリー(飯田)
1991 カフェ・アム・ベーベルプラッツ(カッセル・ドイツ)
1992 ギャラリー ルーブル(ローテンブルグ・ドイツ)
1993 ギャラリー ストゥディオ カウシュ(カッセル・ドイツ)
1997、98 アートフォーラム谷中(東京)
1997 アートフォーラム弘前(青森)
2000 ギャラリー山口(東京)
2001 ギャラリーK(東京)
2003~09.11.13.15.17.
19.21.22 トキ・アートスペース(東京)
2012.14.16 .18 ガレリア フィナルテ(名古屋)
2020.23 ギャルリーくさ笛(名古屋)
2020.21 アートハウス(飯田)

グループ展
1987 日笠 保・加山 隆/ギャラリーラブコレクション(名古屋)
1991 Annette Danhus.Takashi kayama/Galerie M(Kassel)
1996 坂口 香二・加山 隆/ギャラリーラブコレクション(名古屋)
1999 国際インパクトアートフェスティバル’99(京都)
2000 「2000・日本・25」ギャラリーK(東京)
2000 ARTEX PARIS 2000(Paris)
2000 20世紀最後の小品展/アートフォーラム谷中(東京)
2000 加山隆、小林昌明二人展(飯田)
2002.03.04.06.07 .20
.21.22 現代の創造展(飯田市美術博物館)
2005 アートコロニー・ガルチニク(マケドニア)
2006 三遠南信アート展(飯田、豊川、浜松)
2008 ORTICAL NATURE (東京)
2009 ART×ART(愛知芸術文化センター/名古屋)
2009 18+ ∞展(目黒区美術館)
2010 artbygeneve2010(スイス/ジュネーブ)
2012 南信州ゆかりのアーティスト展(飯田創造館)
2012.13 飯伊50人展(飯田創造館)
2015 NAU21世紀美術連立展 国立新美術館/Tokyo