生物は身を守るため、または新しい生命のために、家や巣、殻を作る習性があります。その材料は体内物質であったり、身近にある素材など様々です。 私は、この生物の持つ習性に興味を持ち、インスピレーションを受けています。 造形物は、主に石膏と和紙を材料としています。 石膏の粉に水を混ぜ、補強材の繊維を入れながら形成した形は、硬く丈夫な殻や巣のような存在です。 和紙は、細長い繊維が絡まり合って出来ている素材。その一枚一枚を集積させることで、殻や巣の内側に息づいている生物の波動を表現したいと思っています。
弓良麻由子 1984 東京都生まれ 2007 日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業 第23回(財)北野生涯教育振興会・彫刻奨学生 2009 武蔵野美術大学大学院彫刻コース修了
主な個展 2006.08.09.10 Gallery K (東京都) 2013 爾麗美術 (神奈川県) 2014,16,18 巷房(東京都) 2016,19 ギャラリーブロッケン(東京都)
主なグループ展(近年) 2017 「12 visual points 〜明日への視線〜」金沢21世紀美術館・市民ホール(石川県) 2018 Contemporary Art from Japan 3(セーデルテリエ/スウェーデン) 「仮構の空間/仮像の彫刻」第8回柳瀬荘アート教育プロジェクト(埼玉県) 2019 「未来へ繋がるアートfrom日藝」目黒雅叙園・百段階段(東京都) 「版画展・夏の終わりに」Gallery KINGYO(東京都)
